初期には、ほとんど症状があらわれないため、卵巣がんの2/3は転移してから見つかります。
卵巣がんには転移しやすいがん・転移しにくいがんがあります。
転移しにくい卵巣がんは、腫瘍が小さいうちは子宮の定期健診などで発見されることがあります。
腫瘍が大きくなると、下腹部にしこりや圧迫感、膀胱圧迫による頻尿などの症状が出てきます。
このような異常に気付き、エコー(超音波)検査を受けて、卵巣がんの早期発見につながることがあります。
転移しやすい卵巣がんは卵巣内であまり大きくならないうちに転移してしまいます。
腹水のためにおなかが大きくなり、胸水による息切れなど、転移による症状により異変に気づくことが少なくありません。
卵巣がんの転移で一番多いのは腹膜播種(ふくまくはしゅ)です。
卵巣の表面からがん細胞が腹膜に広がっていきます。
腹膜播種は卵巣近くだけでなく、卵巣から一番遠い腹膜である横隔膜にもよく見られます。
がんが横隔膜から胸腔内に広がると胸水がたまります。
リンパ節転移により腹部大動脈の周りのリンパ節や骨盤内のリンパ節が腫れて、次第に胸や首のリンパ節へと広がることもあります。
転移のない卵巣がんは手術だけで治療できます。
しかし、転移のある場合には手術と併行で化学治療も行われます。
診察やエコーで腫瘍が見つかっても、それだけでは良性・悪性を判断できないため、判断するには、画像診断や腫瘍マーカーが用いられます。
画像診断ではエコー検査、MRI、CTなどが行われます。